米国人のジョンは、日本株取引が趣味でした。
ジョンは1ドル155円のときに株価1000円の日本株100株を買いました。
ジョンの証券口座の評価額はドル建てなので、645ドルと表示されました。
この日本株は値動きがあまりなかったと仮定します。
ある日、1ドル150円まで急激な為替変動(円高)がありました。
この為替変動により、証券口座の評価額は666ドルになりました。
ジョンは円高だと日本株は利益が取れるので売りやすいなと思いました。
ジョンは売買を見送りました。
別の日に、1ドル160円まで為替が変動しました。
ジョンの証券口座の評価額はドル建てなので、625ドルと表示されました。
ジョンは円安だと日本株は安く買いやすいなと思い、買い増しをしました。
◆終わり
このように、為替は株価に影響します。
為替で円高が進んだ日には利益確定の売りが入り、株価は下がりやすいです。
為替で円安が進んだ場合には、ナンピン買いや買い増しが入り、株価は上がりやすいです。
※かなり荒削りで不自然な点もありますが、ジョンを外国人機関投資家に置き換えると株価を動かす力を持った人たちの心情のごく一部を洞察できます。